この1ヶ月、仮想通貨ビットコインは100万円〜120万円のレンジで上下を繰り返している。このような相場では売り注文から入ることができるレバレッジ取引が有効だ。レバレッジ倍率の大きい取引所といえば、最大100倍を謳うBitMEX(ビットメックス)を思い浮かべる方も少なくないだろうが、最近では同じ100倍のレバレッジ取引が可能なBybit(バイビット)も取引高を急激に伸ばし、ユーザーからの支持も拡大している。この2つの取引所がどのように違うのか詳しく見ていきたい。

完全日本語対応!実際に問い合わせしてみた結果・・・

BitMEXは2014年に香港で開設された取引所であるのに対し、Bybitは2018年にBVI(イギリス領ヴァージン諸島)で登録された取引所だ。Bybitはシンガポールに本社を構え、香港や台湾にも拠点を持っている。両取引所とも過去24時間取引量は20億前後で、仮想通貨取引所でも上位にランクインしている。開設時期から見ると、Bybitは1年余りで2014年に開設されたBitMEXに匹敵しており、いかに成長が速いかが分かるだろう。

両方とも海外の取引所ではあるが、ウェブサイトや取引画面、カスタマーサポートは日本語に対応している。以前、BitMEXは英語での問い合わせにしか対応しておらずBybitに軍配が上がったが、現在は日本語での問い合わせにも対応しており、ほぼ差がなくなったといえる。

問い合わせ方法で比較してみると、Bybitはチャットによるリアルタイムな問い合わせに対応している。チャットなので複雑な質問でもお互い意図を確認しながら問い合わせを進めることができ、また365日24時間体制でサポートを受けられるのは大きなメリットだ。サポートチームに日本人もいるとのことで、実際に問い合わせしてみた。

日本語で話しかけたところ、最初は英語で回答があったが、自動翻訳された日本語が表示された。回答文のすぐ後ろに「(翻訳済み)」と表示されるので、翻訳機を通していることが分かる。日本語サポートに転送する旨回答があり、1分以内に日本人の担当者に代わってもらえた。システム操作に関する質問をしたが、すぐに確実な回答はできないということで、システムの動きを確認した上でメールで回答をもらうことになった。レバレッジを効かせて大きなトレーディングをするので、多少時間はかかっても確実な回答をもらえるのは心強い!2日以内に回答するとのことだったが、実際は24時間以内に回答をもらうことができた。回答自体もとても丁寧で、また何かあればチャットで問い合わせしたい!と思わせる対応だ。

一方、メールでの問い合わせではBitMEXが問い合わせフォームを用意しているのに対し、Bybitはそれぞれの部署のメールアドレスが記載されているだけなので、メーラーを立ち上げてどこに送るか考える手間がかかってしまうのがデメリットだろう。それでも、よくある質問は充実しており、チャットでの対応も可能なので、メールは最終手段となりあまり使う機会はないのかもしれない。

見やすさ重視のBybitトレード画面

スムーズに意図したトレードを行うのに最も重要なのは、トレード画面だろう。BitMEXのトレード画面は全体的に文字サイズが小さく、余白が狭いデザインを採用しているため、情報がぎっしりと埋め込まれた印象を受ける。一方のBybitは、文字サイズにもメリハリがあり、余白が適度に取ったデザインであるため、視認性に優れている。

両取引所ともに欠点なのは、デフォルトのトレード画面がディスプレイサイズぴったりに表示できないことだ。Bybitは下部が若干切れてしまい、スクロールダウンする必要がある。BitMEXはウェブサイトのヘッダーが表示されてしまう。いずれもマウスで子ウィンドウを調整すれば画面ぴったりにすることができるので、気になる場合は自分の好みにカスタマイズする必要がある。いずれの取引所もテストネットを公開しているので、アカウントを登録する前に試しに使ってみる事が可能だ。

Bybitの取引画面

BitMEXの取引画面

また、レバレッジ取引で重要なのは、しっかりと自分の許容できるリスクを見極め、損切りポイントと利確ポイントを設定することだ。通常であればポジションを持った後、手動で損切りするか利確する必要がある。Bybitでは、注文と同時に損切りポイントと利確ポイントを入力することができ、自動で利確と損切りの注文を行うことが可能だ。しかも、利確もしくは損切り注文のいずれかが約定されれば、もう一方も自動でキャンセル処理をしてくれる。

コールドウォレットとマルチシグで万全のセキュリティ体制

昨今の仮想通貨流出事件を受けて、多くの取引所ではコールドウォレットに仮想通貨を保管し、出金手続きに際しては、マルチシグで承認を行っている。Bybitも例に漏れず、同じような方法で管理しており、ユーザーとしてはとても安心だ。しかし、注意しなければならいないのは、出金に時間がかかるということだ。承認作業は1日のうち3回行われるため、仮想通貨のメリットのひとつである、送金スピードは享受できない。とは言っても預けている仮想通貨が安全であることはとても重要であるし、必要な分は余裕を持って出金手続きすれば、大きな影響はないだろう。取引所のウォレットは保管するためのウォレットとしてではなく、取引に必要な分だけを入れておき、こまめに移動させるのが良いだろう。

追証なしの安心取引

レバレッジ取引では、常に証拠金が十分にあるかに注意し、証拠金維持率が一定の水準を下回ると、追加で証拠金を入れなければならない。Bybitの場合は決められた証拠金維持率を下回ると、自動的に損切り(ロスカット)が行われる。また、相場が急激に動くなどして損切りが間に合わなかった場合、足りなくなった保証金を補填してくれるゼロカットシステムが採用されている。

レバレッジ取引にかかる手数料は、Taker(テイカー)手数料0.075%、Maker(メイカー)手数料-0.025%となっている。Maker手数料がマイナスとなっているのは、Makerが手数料を受け取れるということだ。資金調達率(Funding Rate)は、スワップ手数料に相当するもので、8時間ごとにポジションを保有している買い手と売り手の間で直接交換される。取引画面においても、あと何時間で発生するかが表示されるので、注文を出す際の参考にもできる。口座開設や仮想通貨の入金、出金に関しては、すべて無料となっている。追証やゼロカットシステム、手数料体系はBitMEXと同じである。

取引に自信がある人はコンペに参加しよう!

Bybitはトレーディングコンペを積極的に実施している。これまでも日本や韓国でトレーディングコンペを開催し、最も利益を上げたユーザーに50万ドル(約5300万円)相当のビットコインをプレゼントしたり、ツイッターやLINEで毎月ビットコインなど仮想通貨がもらえるイベントを実施したりしている。同取引所のツイッターで随時開催情報を発信しているのでフォローして注目してみよう。

アカウント開設はたったの3ステップ

アカウント開設にはメールアドレスか携帯電話があれば、簡単に完了する。ここでは、メールアドレスを使った開設方法を紹介する。

1. トップページにアクセスし、右上の「登録」ボタンをクリック

2. アカウント登録画面にて、メールアドレスとパスワード(大文字、小文字を含む8文字以上)を入力。登録ボタンをクリック

3.  入力したメールアドレスに認証コードが届くので、それを入力して完了だ。

まとめ

Bybitは取引量や手数料体系、サポート体制のどれをとってもBitMEXによく似た仮想通貨取引所であるように思えるが、開設された時期が今から約1年前であることを考えると、いかに成長が速いか分かる。単に成長が速いだけでなく、セキュリティやサポートなどユーザーが重視するところもしっかり対策を講じているのも好感が持てる。やはり、ユーザーを一番に考え、常にユーザーの声を改善に取り入れるよう努めているのだろう。

現在のこの相場で、Bybitも利益をあげるための良い選択肢になるはずだ。同取引所はツイッターやテレグラム、Youtubeで積極的に情報発信しているので、是非チェックしてみてほしい。

公式ウェブサイト:www.bybit.com
ツイッター:@BybitJP
テレグラム:Bybit Trading Chat
LINE:【公式】Bybit(バイビット)