ハードウェアウォレットを提供するレジャー(Ledger)社は、シリーズCの資金調達ラウンドで1億ユーロ(145億円)を調達し、評価額は13億ユーロ(1885億円)となった。ブルームバーグが30日に報じた。今回の資金調達は、3回の投資ラウンドのうちの1回目。

報道によると、2回目のクロージングは4月に予定されており、その後、「投資家の高い関心」を受けて、3回目の資金調達が後日実施される予定。資本金は、同社の流通網の拡大、増産、新製品の開発に使用される。

レジャーの新しい投資家には、VaynerFund、Cité Gestion SPV、True Global Ventures、Digital Finance Group。これまでの投資家には、Morgan Creek、Cathay Innovation、Draper Dragon、Cap Hornなど。

レジャーは、仮想通貨取引所FTXの劇的な崩壊後、11月に最高の売上を記録したと報告されている。同社によると、Ledger Liveからの売上は、過去12ヶ月で200%増加したという。ハードウェアウォレットプロバイダーのトレザー(Trezor)もFTX破綻の恩恵を受け、投資家が資金を救出した結果、売上高が300%急増したと報告している。

レジャーは、流通する仮想通貨の20%以上、ノンファンジブルトークンの供給量の30%が保管されていると主張。最近の動きとしては、同社はハードウェアウォレットの新バージョンの設計に、iPhoneのビルダーであるTony Fadell氏を雇ったことを発表している。