新しいレポートによると、ベンチャーキャピタル(VC)による仮想通貨企業への投資は、2023年第1四半期も引き続き減少した。地理的にみると、米国が仮想通貨に対する現行の規制の激しい状況にもかかわらず、資金調達を行っている企業の数では依然として世界第一位となっている。

仮想通貨投資会社ギャラクシーデジタルの調査部門ギャラクシーリサーチが4月11日に発表したレポートによると、2023年第1四半期にVCが投資した資金は24億ドルとなった。これは、2020年第4四半期以来で最低額となる数字だ。

VCによる投資は、2022年第1四半期にはほぼ130億ドルでピークに達した後、減少し続けており、最新の四半期の結果は、昨年同期と比較して80%以上の減少となっている。

レポートは、ベンチャー関連の取引のデータはしばしば後から報告されることがあるため、引用された24億ドルの数字が将来的に見直される可能性があるとしている。

VC投資は2022年第4四半期以降減少しているが、取引件数は約20%増加しており、仮想通貨価格と資本投資額の明らかな相関関係を理由に、第1四半期後半の価格上昇を受けてVC活動が回復する可能性があるとレポ―トは指摘している。

さまざまな統計や事例が、仮想通貨企業が米国を離れてより良い事業環境を求めていることを示唆している一方、ギャラクシーは、2023年第1四半期に仮想通貨に流れ込むVC資金のうち、米国を拠点とする企業が42.8%を調達し、次点がフランスの19.4%だったと指摘している。

Capital investments for crypto firms throughout the first quarter of 2023 by country. Source: Galaxy Digital