過去数週間に、多数の仮想通貨中心の公開企業が四半期決算報告を公表し、全体的に増収と利益の増加を報告した。これらの仮想通貨企業の大半は、仮想通貨市場の価格上昇から利益を得ている。
マイクロストラテジー
ビットコインに注力する機関投資家であるマイクロストラテジーは、ビットコイン(BTC)の価格急騰の恩恵を受け、第2四半期に再び黒字に転換した。マイクロストラテジーは、7月31日時点でのバランスシートに15万2800BTCを保有する、米国内で最大の企業ビットコイン保有者の一つである。
8月1日に提出された決算報告書によれば、マイクロストラテジーは純利益として2220万ドルとなり、2022年第2四半期の11億ドルの赤字から黒字回復した。同社の売上は1億2040万ドルで横ばいだった。
ブロック
ジャック・ドーシー氏率いる決済企業ブロックも、初予想を上回り、ビットコイン収益が前年比34%増となった。8月3日に公表された決算報告書によれば、ブロックはビットコイン売上高24億ドルを報告し、総利益は4400万ドル(約48億円)となり、前年同期比7%増となった。
ブロックは、前四半期の収益が25.6%増加し、44億ドルから55億3000万ドルに増加した。
コインベース
米国初の上場仮想通貨取引所であるコインベースは8月3日に四半期決算を公表し、純収益として6億6300万ドルを報告した。第2四半期には、取引所の非トレーディング収益がトレーディング収益を初めて上回り、サブスクリプションとサービスからの純収益が3億3540万ドルとなった。
コインベースは、2022年第2四半期と比較して収益が10%減少したものの、米国での市場支配力の増大により、見積もりを上回った。また、同社は第2四半期の損失を1億ドル未満にまで縮小した。
コインシェアーズ
ヨーロッパのデジタル資産管理会社コインシェアーズは、前年比33%の収益増を見た。資産管理手数料は前年比25%減少したが、コインシェアーズの四半期利益は530万ポンドで、2022年第2四半期の60万ポンドの純損失と比較すると大幅に増加した。
ロビンフッド
取引プラットフォームロビンフッドは、四半期決算報告書によれば、上場以来初めての黒字化を達成した。ロビンフッドは、純利益として2500万ドル、または1株当たりの利益(EPS)0.03ドルを報告した。これは、今年の第1四半期の5億1100万ドル、またはEPS -0.57ドルの純損失と比較すると大幅に改善している。
しかし、ロビンフッドは2500万ドルの純利益を報告したものの、仮想通貨、株式、取引ベースの収益全体で収益の減少を記録した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン