7月9日、DeFiテクノロジーズは、トレーディング会社スティルマン・デジタルを買収することに合意した。この買収により、この仮想通貨プラットフォームが「小規模なギャラクシー・デジタル」に変貌するとアナリストは指摘している。

取引が完了した7月8日時点でスティルマンの評価額は約422万カナダドル(約4億9970万円)だった。DeFiテクノロジーズのオリビエ・ルーシー・ニュートンCEOは「この買収は、トレーディング分野での能力を拡大するだけでなく、顧客基盤と収益源を多様化するための戦略的なステップである」とのべた。声明によれば、この取引は合意されているがまだ完了していない。

「この結果としてのこのプラットフォームは、仮想通貨運用、執行取引、および自己勘定取引を組み合わせたものとなり、我々の見解では小規模版ギャラクシー・デジタルに類似する」と、ベンチマーク・カンパニーの株式リサーチアナリストであるマーク・パルマー氏はコインテレグラフにメールで語った。

パルマー氏は、DeFiテクノロジーズが規模を追求する必要性もあると言う。「規模と多様化を活用して、業界の大きなモメンタムの変動や多くの特定分野での競争の激化に対処できるようにする必要がある」と語った。

DeFiテクノロジーズは、その投資運用子会社であるヴァロールを通じて、欧州連合で取引される最大のソラナ上場投資商品(ETP)の1つであるヴァロール・ソラナを運営しており、他の多くのアルトコインETPも取り扱っている。

マーケティングおよびコミュニケーション担当副社長のカーティス・シュラウフマン氏によれば、約6億ドル(約96億円)の資産を運用するこの投資プラットフォームは、公に上場しているファンドにステーキングを組み込むことを許可された数少ないファンドの1つである。

シュラウフマン氏は、DeFiテクノロジーズが他の多くのアルトコインETPも運営しており、市場中立的な仮想通貨取引戦略に焦点を当てた新しい事業ラインを今年初めに立ち上げたと語った。

Historical assets under management (AUM) across Valour’s crypto ETPs.

スティルマンの買収は「DeFiテクノロジーズのトレーディング能力を強化し、弱気相場でも利益を生み出す」とシュラウフマン氏は述べた。

声明によれば、スティルマンは設立以来、150億ドル以上の取引量を処理しており、そのうち約40億ドルは2024年第1四半期に発生したという。

M&Aアドバイザリーのアーキテクト・パートナーズによると、2024年の仮想通貨業界における合併・買収(M&A)は、主にブローカー、取引所、および金融インフラプロバイダー間の統合によって増加している。

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