人口450万人で、サウジアラビアとアラブ首長国連邦に隣接しているオマーンが、新たな仮想通貨マイニングセンターを立ち上げた。これは、過去10ヶ月間で2つ目のマイニング施設となる。
オマーン・オブザーバーの報道によると、データホスティングと仮想通貨マイニングセンターが、法人税がほぼ無い特別経済区である「サラーラ・フリーゾーン」に新設された。現地企業のエクサヘルツ・インターナショナルが、ドバイに本社を置くブロックチェーン企業ムーンウォーク・インターナショナルと協力して、このセンターを運営する。
このセンターの建設にはおよそ3億5000万ドル(約510億円)が投じられ、ビットメイン・テクノロジーズの最新ハードウェアを使用して、2023年10月までに1万5000台のマシンを設置する予定だという。現在は、2000台のマシンがオンラインで稼働していると報じられている。
このマイニング施設は、主に石油輸出に依存しているオマーン経済のデジタル化を加速する計画の一環だ。2022年11月には、3億8900万ドルの費用を掛けた別のマイニングセンターが開設されている。
オマーン政府は、2023年7月に国家仮想通貨フレームワークに関する協議文書を公開した。このフレームワークでは、仮想資産プロバイダー(VASP)に対して、オマーン国内にオフィスを設立することを求め、保護された資産の監査を行うこと、準備金の証明を示すことを義務付けることも考えられている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン