Coin360のデータを見ると、仮想通貨市場は今週月間安値を記録したあと、3月31日にわずかに上昇傾向を示している。

Coin360

 ビットコイン(BTC)は約7140ドルで取引されており、7000ドル台を回復した。記事執筆時点までの24時間で2%以上、上昇している。ビットコインは今日24時間安値の6623ドルをつけ、現在は8%高く取引されている。

Bitcoin Charts

 イーサリアム(ETH)も堅調だ。24時間で約3%上昇し、記事執筆時点で約406ドルで取引されており、24時間安値371ドルから上昇した。

Ethereum Charts

 コインマーケットキャップ に掲載されている上位10銘柄の仮想通貨は、すべて好調に推移している。ステラ(XLM)は記事執筆時点で平均0.21ドルで取引されており、1日で13.5%以上の上昇を記録した。その日の上位10銘柄のうち、ネオ(NEO)の上昇率が最も低く、24時間の上昇率は0.16%だった。

 今週の市場の低迷は、ツイッターが仮想通貨禁止を発表したこと、メルマガ配信サービスの米メールチンプが仮想通貨関連アカウントを閉鎖したもようであることに起因している。

 一方で、今週は仮想通貨の導入に追い風が吹いたことも市場をわずかに後押した可能性がある。韓国の首都ソウルが、独自の仮想通貨を始動する計画を発表し、仮想通貨とブロックチェーンの革新に向けた環境が整備されるとの報道があった。

 ポーランドでは先月、中央銀行が秘密裏にアンチ仮想通貨広告に出資していたことが明らかになったが、ポーランドの大手銀行1行がブロックチェーン・ストレージシステムを取り入れる計画で、仮想通貨技術の導入に前向きな動きを見せている。