仮想通貨市場は今週、値を下げたものの、Coin360のデータによれば、25日の市場は上昇した銘柄が多かった。

COIN360

 先週のニューヨークでのブロックチェーンウィークをきっかけにラリーが起こるとの予測は実現せず、週の半ばまでに約10%の値下がりとなった。

 市場の不振は、先週の韓国の仮想通貨取引所アップビットに対する詐欺容疑での家宅捜索の報道が尾を引いているとみられる(アップビットは内部監査の結果、不正はなかったと主張している)。また米司法省が仮想通貨市場での相場操縦について捜査を開始したというニュースも新たに出てきている。

 ビットコインは記事執筆時点で、7500ドル前後で取引されており、過去24時間で1%弱の上昇となっている。

BTC Value & Volume

 イーサリアムは過去24時間で6%上昇し、607ドル前後で取引されている。

ETH Value & Volume

 リップルは米俳優のアシュトン・カッチャーが野生動物の慈善団体に400万ドル相当のXRPを寄付したというニュースの後、24時間で1.5%上昇し、約0.62ドルで取引されている。

 仮想通貨上位10種類はすべて上昇しており、EOSは24時間で約11%上昇し、約12.50ドルで取引されている。

 IOTAは5%上昇し、約1.54ドルで取引されている。IOTAは最近、国連機関とブロックチェーンによる業務効率化に向けた覚書を締結したニュースが報じられた

 市場全体の時価総額は約3370億ドルで、週内の最低値だった3200億ドルから回復している。

Total Market Capitalization