Visaの仮想通貨責任者であるカイ・シェフィールド氏は、活況を呈している非代替性トークン(NFT)分野へのクリエイターの流入によって、仮想通貨への投資ははるかにクールになったと述べた。

シェフィールド氏は11月8日のシンガポールのフィンテックフェスティバルで登壇した。同氏は、メインストリームの「まったく新しい層」が仮想通貨に殺到しており、NFTをきっかけに音楽やアート、文化といった領域で「波のように仮想通貨ウォレットが設定されている」という。

「仮想通貨は文化的なものになりつつあり、クールなものになりつつある」と言い、「以前は仮想通貨に投資しているといったら、少し変わったものとみられていた」と付け加えた。

シェフィールド氏は、エンターテイメントセクターとNFT技術を融合させることで、仮想通貨ウォレットが一種の「スーパーアプリ」になっていると指摘する。ユーザーが単にデジタル資産を保有するだけでなく、自分が興味を持つ新しいコンテンツを発見できるようになっているという。

シェフィールド氏はNFT愛好家を自称しており、8月にVisaがNFTのクリプトパンクスを15万ドルで購入するのを主導した。

シェフィールド氏は当時、「グローバルブランドがNFTを購入し、保管し、活用するためのインフラ要件を直接理解する必要がある」と主張していた。同氏は「複数の環境でデジタル資産を追跡・活用できることは、チケッティング、ゲーム音楽、アートなど、エキサイティングな新しい機会になる」とも強調していた。