韓国の大統領選では、保守系野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソクヨル)候補が大統領に当選した。

BBCによれば、尹氏はライバルだった与党の李在明(イ・ジェミョン)候補とわずか1%未満の差で勝利した。

仮想通貨は今回の韓国の選挙戦で大きな役割を果たしている。どちらの候補者も選挙活動のために非代替性トークン(NFT)をリリースしている。与野党の候補はどちらも仮想通貨に友好的な姿勢を示している。これは文在寅大統領の厳しい姿勢との違いを出し、仮想通貨に熱心な若者層を取り込む狙いがあったようだ。

今回勝利した尹氏は1月に仮想資産フォーラムで講演し、仮想通貨に関して規制緩和を約束するなど、デジタル資産に対してポジティブな姿勢を打ち出していた。

「仮想資産市場の無限の可能性を実現するには、現実からかけ離れた不合理な規制を見直すことが必要だ」

尹氏は、仮想通貨ビジネスの発展が必要だと訴え、韓国でブロックチェーン関連のユニコーン企業(10億ドル以上の評価額を持つ企業)を生み出すために支援していくと語った。

韓国の大統領選の結果を受け、韓国のICONブロックチェーンのネイティブトークンであるICXは過去12時間で60%急騰した。尹氏は昨年12月のスタートアップフォーラムで、ICONブロックチェーンで自身のサインをNFTとして発行している。