ビットコイン(BTC)価格は一時2万9000ドル以下まで下落したため、投資家心理は悪化し、仮想通貨の「恐怖・強欲指数」は昨年10月のレベルまで急落した。

1月22日、仮想通貨の投資家心理の指標である恐怖・強欲指数は「極端な強欲」から「恐怖」にまで急変した。この指数の値は40にまで低下した。この数値は、ビットコインが1万500ドルで取引されていた昨年10月3日以来の水準だ。

Crypto Fear and Greed Index one-year chart. Source: Alternative.me

伝統的な市場の恐怖・強欲指数と同様に、仮想通貨の恐怖・強欲指数は、投資家がビットコインのような仮想通貨を購入する意思があるかどうかを測るためのツールだ。

Alternative.meによれば、「極端な恐怖」のレベルとなれば、投資家が心配し過ぎている可能性があり、これは良い買いの機会となることを意味する可能性がある。対照的に、投資家が極端な強欲となっている場合、市場が調整の時期にあることを示している可能性がある。

実際、この指数が40に急落する前には、この指数は95にまで上昇していた。95となったのは1月6日時点だが、ビットコインは1月8日には史上最高値である4万2000ドルに達した。だが、ビットコインは21日から調整に直面し、一時2万8750ドルまで下落した。

Source: Alternative.me

ビットコインが急激な調整に直面したため、仮想通貨業界の多くの人間が、値動きについてコメントしている。金融サービス企業グッゲンハイムの最高投資責任者であるスコット・マイナード氏は、ビットコインが2万ドルまで下落する準備ができていると指摘。2021年には4万ドルを超えて最高値を更新しないだろうとものべている。

一方、ビットコイン強気派と知られるギャラクシーデジタルのマイク・ノボグラッツCEOは1月21日のツイートで、取引高が後退した時に底値をうち、再び上昇を再開すると予測している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン