数百万キロワット時にも及ぶ電気代を支払わずに、ロシアのオレンブルグ市内で仮想通貨のマイニングに携わっていた疑いの男2人が逮捕された。男らの会社からは、6000台以上のマイニング機が発見された。現地の報道機関がこのほど伝えた。

 ロシア内務省の発表によれば、すでに廃業した工場の周辺で莫大な電力が消費されていると、地元の電力会社が警察に通報した。現場を訪れた警察がその地域を捜索した結果、隣接する変電所と電線でつながれた6000台ものマイニング機を発見した。

 イリーナ・ボルク報道官は、仮想通貨マイニング事業による未払いの電気の損失総額は、800万キロワット時を超えると述べた。同省の当局者は、家宅捜査時に身柄を拘束した2人の男を刑事告発している。

 問題の仮想通貨企業は、ロシアと欧州内における大手企業の一つとみられている。参考までに紹介すると、昨年のスティーミットの記事では、3000台強のマイニング機を抱えるビットコインのマイニング会社を、ロシア「最大規模」と評していた。