仮想通貨取引所シードCX(Seed CX)は12日、1500万ドル(約16億6500万円)の資金調達を行ったと発表した。仮想通貨業界への機関投資家の進出がさらに加速するかもしれない。

シリーズBの資金調達をリードしたのは、ボストンに拠点を持つオルタナティブ投資企業ベイン・キャピタル・ベンチャーズ。シードCXは、規制当局に登録済みのデジタル資産取引所で、機関投資家に対してスポット市場と米商品先物取引委員会(CFTC)が規制するデリバティブ(金融派生商品)のトレーディングサービスを提供する。今回の資金調達を受けてシードCXのこれまでの資本金は、2500万ドルを超えたという。

シードCXのエドワード・ウッドフォードCEOは、デジタル資産のさらなる普及のため、機関投資家の存在が重要だと強調。「機関投資家はこれまで静観していたが」シードCXは彼らを仮想通貨業界に巻き込むつもりだと話した。

ベイン・キャピタル・ベンチャーズは4月、ステーブルコインの提供を目指すブロックチェーン・プロジェクトのベーシス(旧名ベースコイン)にも出資をしていた。