米国の仮想通貨取引所Bittrex(ビットトレックス)は14日、予定していた初のIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)を中止すると発表した

IEOとはトークンを使った資金調達の一種で、ICOと異なり、取引所の利用者しか売買できない仕組み。取引所がトークンの事前審査などを行うため、詐欺的なトークン販売で利用者が騙されることがなくなると期待されている。

今回ビットトレックスが初のIEOで販売を計画していたトークンは、ゲーミングデータ・プロジェクトのRAID。ビットトレックスは、開始の数時間前に急遽、RAIDのIEOを中止した。理由は、「OP.GGがRAIDとの戦略的なパートナーシップを終了させたこと」であるという。

「この重大なイベントを認識するにあたり我々は、今回のIEOを進めることが利用者にとって最前ではないと判断した」

ビットトレックスのIEOは、好調なバイナンスのトークンローンチパッドに続くか期待されていた。

先月27日には、The Fetch.AI (FET) の6900万トークン、600万ドル分のトークンセールが22秒で完売するという人気ぶり。また、1月下旬、トロン基盤のBitTorrent token (BTT)のセールは、50億トークン、約7.1億ドル分が15~18分以内に完売した。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Crypto Exchange Bittrex Cancels Its First ‘Initial Exchange Offering’