仮想通貨取引所バイナンスが25日にローンチパッドプラットフォームで行ったThe Fetch.AI (FET) のトークンセールが完了し、6900万トークン、600万ドルのハードキャップに達した。バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)によると、 「トークンセールは22秒という一瞬で完了した」 とツイッターに投稿した。

「開始22秒で、2万4000人が事前にユーザー合意書にサインし、1万9860人が無事に買い注文を出し、2758人が購入した。」

Fetch.AIは機械学習、人工知能、マルチエージェントシステム、インテリジェント・スマートコントラクト、そして分散台帳技術などを繋ぎ合わせることで「経済のインターネット」創造を目的とするプロジェクトである。

昨日のトークンセールはハードキャップに達するか、3月3日に締め切られるよう設定されていた。ユーザーによってトークンに投資された金額の規模は最低20ドルから最高3,000ドルであったという。

2月25日のバイナンスブログの投稿によると、トークンは実際には「11分14秒以内にトークンセール参加者に販売された」という。おそらく買い注文の処理時間がその大部分を占めている。

バイナンスローンチパッドのパブリックトークンセールの説明によると、1FETトークン(ERC20)につき0.00858400 Binance Coin (BNB)で販売された。執筆時点でBNBは9.8ドル付近で推移している(引用元:CoinMarketCap)。1FETは0.0841ドルに相当する。

発行総数11億5299万7575FETのうち、初期流通供給は総トークン供給の11%に決められていた。発表によると25日の売上は6%、6920万4152 FETだ。またパブリックセールについて、トーク配布はセール終了後15日以内に行われるよう設定されているという。

バイナンスのローンチパッドプラットフォ-ムは最近、今回同様のスピーディなトークンセールを実施した。

今回のように数十秒でなく数分単位であるが、1月下旬、トロン基盤のBitTorrent token (BTT)のセールは、50億トークン、約7.1億ドル分を15~18分以内に完売した。その時CZは、技術的な問題がなければ実際には18秒で完売していただろうと主張していた

翻訳者 ロシアンOLちゃん
14歳の時に来日してから日本が好きになり、日本語の勉強を始める。大学卒業後、商社、PEファンドなどを経て、現在ではブロックチェーン産業に携わり、SNSでロシアや欧州のブロックチェーン、クリプト情報を発信している。