新たな調査によると、ビットコイン(BTC)は、仮想通貨市場の下落局面にもかかわらず、主要な強気サインを保っているという。
「M2よりもステーブルコインが重要」
オンチェーン分析プラットフォームのクリプトクオントのデータによれば、ステーブルコイン供給量は2025年11月も過去最高付近で推移している。
短期的な急落があったにもかかわらず、仮想通貨内部の流動性は依然として成長の余地を示している、とクリプトクオントは指摘した。
2025年、イーサリアム(ERC20)ネットワーク上のステーブルコイン総供給量は1850億ドルに達し、これまでの最高値を更新した状態が続いている。
クリプトクオントの投稿で、XWINリサーチは「この成長はビットコインの価格より安定しており、仮想通貨エコシステムに資金が流れ込んでいることを直接的に反映している」と指摘している。
仮想通貨価格は世界のM2供給量の変動と相関することが多いと考えられている。
2025年初頭にM2が過去最高に達した後、その伸びは鈍化し、リスク資産にとって不透明感の強い局面となっていた。
2025年初頭にM2が過去最高に達した後、その伸びは鈍化し、リスク資産にとって不透明感の強い局面となっていた。
しかしXWINリサ―チは、業界パフォーマンスを測るうえでステーブルコインの方が重要だと主張する。
「ステーブルコイン供給が重要な理由は、1)取引、DEX、レンディング、デリバティブにおける主要な流動性源であること、2)迅速に調整され、投資資金の流入をM2より迅速に捉えること、3)機関投資家やETFを通じた資金流入を反映する」と説明している。
「2021年の強気市場でも、2024〜2025年の回復局面でも、ステーブルコイン供給の増加はビットコインの上昇に先行していた」
ステーブルコインの「ドライパウダー」に注目
この傾向は、世界最大の仮想通貨取引所バイナンスにおける流動性の変化にも表れている。
クリプトクオントは今週、バイナンスのステーブルコイン準備金が「急増」しているのに対し、ビットコインやイーサリアム(ETH)の準備金が減少している点を指摘した。
「この珍しい組み合わせ(コイン供給減+ステーブルコイン準備急増)は、トレーダーが高値で利益確定し、現在は大量のドライパウダーを抱えて待機している状況を示している」と、寄稿者のクリプトオンチェーン氏は書いている。
「取引所に滞留する大量のステーブルコインは圧縮されたバネのようなもので、価格調整やマクロ環境の安定化が起これば、新たな急騰の燃料になり得る。市場はいま武装した忍耐の局面にある」
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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