米旅行サイト、エクスペディアが最近、ホテルや航空便などへの支払い手段としてビットコイン(BTC)を受け入れることを停止していたことが明らかになった。エクスペディアが27日にコインテレグラフの取材に対して認めた。ビットコインなどで給料をもらっている利用者からは不満の声が出ている。

 エクスペディアの広報は、2018年6月10日付で「今後デジタル通貨のビットコインの受け入れをしないことになった」と説明。「不都合をかけることに対して」謝罪した。エクスペディアは、自社のホームページやSNSでこの方針をの発表を行っていなかった。

 利用者の間ではこのニュースを軽蔑する声が上がっていて、米ソーシャルニュースサイトのレディットでチープエアなどエクスペディアの代替となるサービスが紹介されている。チープエアは、2013年にホテルや航空便の予約の支払い手段としてビットコインを受け入れ始めた。ある利用者は、IT業界の多くの従業員が給料を仮想通貨でもらっているため、エクスペディアは多くの利用者を失うことになるとみている。

 「エクスペディアといえば、何年もビットコインが使える大手旅行サイトだったのに、こないだからビットコインを使えなくなっていた。カスタマーサービスに聞いたら、もうビットコインを受け入れていないと言っていたよ。我々の業界では多くの人がビットコインで給料の一部をもらっているため、エクスペディアは便利だったんだけどね。もう使うことはないな」

 コインテレグラフ が今年に報じたように、仮想通貨相場の大きなボラティリティーにもかかわらず、多くの業界関係者は仮想通貨で給料をもらうことを恐れていない。給料の全てをビットコインでもらっている人もいる。

 エクスペディアは、2014年の6月に仮想通貨取引所のコインベースと組んでビットコインの受け入れを始めた。一部の利用者は、コインベースが小売店に対する管理業務を一時停止すると決定したため、ビットコイン支払いの受け入れが難しくなったのではないかとみている。チープエアは、このため取引所をコインベースからビットペイに変えた。