仮想通貨取引所コインフレックス(CoinFLEX)は、ユーザーの出金を一部再開し、顧客のデフォルトに端を発した流動性制約から徐々に回復しているようだ。

15日の午前5時(UTC時間)から、すべてのコインフレックスユーザーは資金の10%まで出金できるようになった。以前の出金依頼はすべてキャンセルされ、それぞれの口座に戻される。ユーザーは10%の制限内で新しい依頼を開始することができるようになる。

ユーザーの残高の残りの90%は、「ロックされた資金」、つまり残高には表示されるが、出金や取引、担保として使用することができない。

新ガイドラインは、利子付きステーブルコインであるflexUSDを除くすべての資産に適用され、「追って通知があるまで引き出しができない」(同社)という。

コインフレックスは6月23日、あるカウンターバーティーが4700万ドルの追加証拠金を支払わなかったことを理由に、出金を停止した。仮想通貨起業家でビットコインキャッシュ(BCH)の提唱者であるロジャー・バー氏は後にカウンターバーティーだと名指しされたが、同氏は同社に金を借りていることを否定した。

「私は、この相手方に債務を負っていない。反対にこの相手方は私に相当額の借金をしており、現在、資金の返還を求めている」とバー氏は6月28日にツイートした。

その後の推定では、コインフレックスの不足額は8400万ドルにも上り、同社は拠点である香港の仲裁を通じて回収することを希望している。