仮想通貨交換業者のコインチェックは8日、顧客資産保護のため、仮想通貨イーサリアム・クラシック(ETC)の入出金を一時停止している。イーサリアム・クラシックの公式アカウントが、ETCへの51%攻撃の懸念を受け、ブロック確認数の引き上げることを推奨しているのを受けた対応だ。ビットフライヤーも同日、同様の対応を発表した。
追記:ビットフライヤーの対応を追記しました。
【ETC入出金について】
— Coincheck(コインチェック) (@coincheckjp) 2019年1月8日
現在、EthereumClassicの公式アカウントより51%攻撃の懸念からConfirmation数を上げることが推奨されていることを受け、当社では顧客資産保護のため、AM8:50頃よりETCの入出金を一時的に停止しております。
イーサリアムクラシックにおける 51 % 攻撃の懸念を受け、利用者資産保護のため ETC のお預入/ご送付を一時的に停止しております。再開日時は決まり次第、別途お知らせいたします。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解いただきますようお願いいたします。
— bitFlyer(ビットフライヤー) (@bitFlyer) 2019年1月8日
51%攻撃は、50%以上のハッシュレートを持つことで、ネットワークをコントロールすることだ。8日未明、マイニングプールのイーサチェーンがイーサリアム・クラシックに対する51%攻撃が成功したと発表。イーサチェーンは、100以上のブロックのReorganization(再編成)によって」、イーサリアム・クラシック(ETC)に対する51%攻撃が成功したとツイートした。
米仮想通貨取引所コインベースは8日、イーサリアム ・クラシックの取引を全て停止すると発表している。コインベースは、ブログポストで、イーサリアム ・クラシック上でブロックの「Reorganization(再編成)」を確認したと公表。合わせて8万8500ETC(約4800万円)の二重支払いが発生したと書いている。ただ、コインベースは「標的とはなっておらず、資金の消失はない」としている。