コインベースで発生したインサイダー取引事件で、犯人の1人が約47万ドルの賠償金をコインベースに支払うことに同意した。

4月10日に公開された米裁判所への提出書類によれば、コインベースの元プロダクトマネージャーであるイシャン・ワヒ氏の兄弟であるニキル・ワヒ氏は、仮想通貨を巡る米国で最初のインサイダー事件に関連して、コインベースに対して47万ドルを支払うことに同意した。

ニキル氏が刑務所から釈放された後、20年以内にこの金額を全額支払うことになる。この金額は、コインベースがインサイダー事件で法的サービスに支払った金額だという。

2022年9月、ニキル氏はイシャン氏から得た機密情報に基づいてインサイダー取引を行った。今年1月に有罪を判決を受けて、電信詐欺の共謀罪で刑務所に収監されている(懲役10ヶ月)。

この事件は、コインベースの社員だったイシャン氏が新しい仮想通貨の上場タイミングを知り、資産の上場が一般に公表される前に兄弟であるニキル氏と知人であるサミール・ラマニ氏に情報を提供したというものだ。

上場された仮想通貨の価格は一般的に上場後に上昇するわけだが、ニキル氏は89万2,500ドルの利益を上げたという。有罪判決の一部として、ニキル氏は、これらの資金を没収されている。

別の民事訴訟では、コインベースはイシャン氏およびラマニ氏とも和解を結んでいる