コインベースの株価は、最新の第2四半期決算発表後、時間外取引で3.2%上昇した。同社は第2四半期に前年同期比で約2倍の14億ドルの収益となり、仮想通貨取引量も前年同期比で大幅に増加した。
仮想通貨取引所は、消費者および機関投資家の取引量が2660億ドルに達し、前年同期比で増加したが、第1四半期の3120億ドルからは大幅に減少した。

収益に関しては、コインベースはサブスクリプションおよびサービス収益から最も多くの収益を得た。これは第1四半期から17%増加し、前年同期比ではほぼ倍増した。同社にれば、この増加の一部は、複数の資産運用会社が発行するビットコイン上場投資信託(ETF)のカストディアンの役割を担っているためだ。
トレーディング収益は、前年同期比で倍増し、7億8090万ドルに達したが、第1四半期からは減少した。このうち、消費者ベースのトレーディング収益は6億6480万ドルで、投資調査会社ザックスの6億9500万ドルの予測を下回った。しかし、機関投資家のトレーディング収益は6360万ドルで、ザックスの5500万ドルの予測を上回った。
コインベースは3四半期連続で利益を計上しており、調整後EBITDA(利息、税金、減価償却前利益)ベースでは6四半期連続の黒字を達成した。第2四半期の純利益は3600万ドルであった。
コインベースは、投資ポートフォリオにおける税引前の仮想通貨損失が3億1900万ドル発生したともしている。これは主に市場価格が第1四半期末よりも第2四半期末の方が低かったために生じた含み損である。
しかし、第2四半期におけるコインベースの最大の成果は、ワシントンDCでの規制の進展かもしれない。「第2四半期において、米国および世界中で規制の明確化に向けた驚異的な進展を遂げた。仮想通貨の法制化は米国では大きな問題であり、超党派の支持を得ており、上下両院で実質的な法案を通過させるエネルギーがある」と同社は言及している。
コインベース(COIN)の株価は8月1日に5.2%下落し212.6ドルとなったが、同社が決算発表を行った後、時間外取引で3%反発した。
