PayPal(ペイパル)アカウントを持つコインベースユーザーは、仮想通貨を購入する新しい方法を持つことになる。

コインベースは29日の発表で、米国在住の顧客がPayPalアカウントにリンクしたデビットカードや銀行口座を使って仮想通貨を購入できるようにすると述べている。コインベースは、これによって、多くのユーザーが、取引所が現在提供している方法である自動決済機関や電信送金をバイパスできるようになるとしている。

今回の統合により、PayPalアカウントを持つコインベースユーザーは、銀行口座情報やクレジットカード番号を取引所に直接追加することなく、「即座に仮想通貨を購入」できるようになると説明している。ユーザーは、PayPalを利用して、1日最大25,000ドルの仮想通貨を購入できるようになる。

コインベースによると、この新しい機能は現在、米国のユーザーにのみ提供されるだけだ。しかし、コインベースは、「今後数カ月のうちに」より多くの国に拡大する計画だという。2021年第1四半期の時点で、コインベースの月間アクティブユーザー数は610万人、一方、ペイパルは2020年に3億7700万人のユーザー数を記録している。

コインベースとPayPalはともに仮想通貨の世界で大きく注目されている。コインベースは、今月初めには暗号取引所がナスダックに直接上場した。昨年11月には、PayPalが米国のユーザー向けに仮想通貨サービスを開始し、週に2万ドルまでの取引を可能にした。その後も、PayPalは仮想通貨サービスの拡大を続けており、3月には、米国の顧客がPayPalの世界的な加盟店で暗号を使って支払いができるようにする計画を発表している