米国の大手仮想通貨取引所コインベースは、インドでの仮想通貨を巡る規制が不確実なままであるにもかかわらず、「インドでビジネスプレゼンスを確立する」ことを発表した。

コインベースは3月25日のブログ投稿で、「インドでのエンジニアリング、ソフトウェア開発、カスタマーサポート業務を含む一部のITサービス」を展開する計画を明らかにし、インドには「世界クラスのエンジニアリング人材の膨大なプール」があると言及した。

「インドはエンジニアリングと技術革新のハブとして長い間知られており、コインベースグループが顧客が仮想通貨経済と対話するための新しい方法を開発するのに役立つ世界クラスの才能を見つけることを楽しみにしている」

コインベースの発表にもかかわらず、コインベースのキャリアポータルの求人をみると、記事執筆時点ではインドの項目はまだゼロだ。

ブログ投稿では、コインベースは日本、シンガポール、フィリピン、アイルランド、カナダ、英国でも積極的に採用を行っており、「リモートファースト」で従業員の地理的多様性を拡大させていると付け加えている。

インドでは、仮想通貨を巡る規制状況が不確実なままだ。ロイターによれば、インド政が、「暗号資産の所有、発行、採掘、取引、譲渡」を犯罪とする法案を準備しているという。

しかし、インドのニルマラ・シダラマン財務相は、仮想通貨を全面禁止するという報道は「誇張されたものだ」と述べている