米仮想通貨取引所およびウォレットサービスを提供するコインベースは、欧州6カ国でVisaのデビットカードを発行する。CNBCが6月11日に報じた。Visaカード加盟店であればどの店舗でも仮想通貨決済が可能になる。

同カードは、スペイン、ドイツ、フランス、イタリア、アイルランド、オランダで使用することができ、コインベースの口座と同期する。iOSおよびアンドロイド向けモバイルアプリ版と実際のカード版があり、ATMで法定通貨を引き出すこともできる。

Visaカード加盟店であればどの店でも仮想通貨で支払うことが可能で、ユーザーはどの仮想通貨で支払うかアプリ内で決め、コインベースが仮想通貨から現金に変換する。支払いには手数料がかかる。英国コインベース社のジーシャン・フェロスCEOは、「ビットコインで食品を買って、その直後にライトコインでコーヒーを買う、といったことができる」と述べている。

同カードは今年4月に英国で初めて公開された。同国の金融サービス機構(FSA)から承認を受けたペイセーフ・ファイナンシャルサービスが発行した。

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コインベースは今年に入ってサービスを拡大しており、先月は、ステーブルコインのUSDコイン(USDC)取引を85ヵ国に拡大したと発表していた。また先日はコインベースの教育プログラム「コインベース・アーン(Coinbase Earn)」がメーカーダオ(DAO)が発行するステーブルコイン「ダイ(DAI)」の学習コースを追加したと発表している。


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版