XRP(XRP)の価格は日足チャートで「ブルフラッグ」パターンを形成している。このパターンは、上方ブレイク後の強気モメンタムにつながる典型的なテクニカルパターンだ。果たしてこれは5ドルへの上昇ラリーの始まりなのか。
ブルフラッグが示す5ドル到達シナリオ
日足チャートでは、XRPはブルフラッグの中で推移しており、価格は3ドルの上方トレンドラインでレジスタンスに直面している。
ブルフラッグはテクニカル分析における強気の継続パターンであり、急騰の後に小さな下降した四辺形を形成して保ち合いとなる。その後にトレンドラインを上方ブレイクすることでパターンが解消され、強気トレンドにつながるのが一般的だ。
3ドルを終値で上抜ければ、強気ブレイクアウトが確定し、5ドルを目指す上昇シナリオにつながるだろう。この動きは現在の価格から77%の上昇に相当する。
ただし、5ドル到達の前に強気派は3.08ドルの50日間単純移動平均線(SMA)を突破する必要がある。この水準は8月24日以来、上値を抑制している。さらに3.40ドルや、7月18日に記録した数年来の高値3.66ドルも障壁となる。
一方で下落リスクに備える場合、注目すべきは100日間SMAの2.68ドルと200日間SMAの2.48ドルであり、これらがXRPの主要なサポートゾーンになる。価格がこの水準を維持できなければ、ブルフラッグのシナリオは無効化される可能性がある。
アナリストのクリプト・パルス氏は「XRPは次の5ドルブレイクに向けて準備を整えている可能性がある」とし、8月3日の安値2.75ドルを維持することが強気構造を保つ条件だと強調した。
同氏は「2.75ドルを割り込むと、2.5〜2.6ドルのゾーンを再テストする可能性があるが、その後に再び上昇する余地は残る」と述べ、「全体的にXRPはまだ強気であり、次に注目すべきはブレイクアウトの確定だ」と付け加えた。
XRP ETF承認なるか
米証券取引委員会(SEC)は数か月以内にスポットXRP上場投資信託(ETF)の申請を判断する予定だ。多くのXRP ETF申請に対する主要な期限は10月18日から25日の間に集中している。ただフランクリン・テンプルトンによるXRP ETFの決定期限は11月14日とされている。
市場の期待感は高まっており、ポリマーケットのデータでは12月31日までにXRP ETFが承認される確率は87%に達している。これは8月6日時点の64%から23ポイント上昇している。
ETFストアのネイト・ジェラシ氏は「承認の可能性はほぼ確実だと個人的には考えている」とXで述べた。また、ブルームバーグのシニアETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏も規制の明確化とSECの指導部交代を理由に、承認確率を95%と推定している。
ETF承認が実現すれば、機関投資家の資金流入が解放され、XRP需要の急増につながる可能性がある。これにより価格は10〜20ドル、さらにはブラックロックのような大手が参入すれば50ドル到達の可能性も一部アナリストが予測している。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】