ピアツーピア(P2P)金融サービス企業サークルは、デジタル資産インフラプラットフォーム「CYBAVO」を買収することに合意した。この買収により、サークルはWeb3上での開発を希望する企業に対して「サービスとしてのインフラ」を提供することができるようになるという。

開発企業は、デジタル資産のセキュリティ、運用、ブロックチェーンのインフラ管理について心配することなく、製品に取り組むことができるようになる。金曜日のプレスリリースによると、サークルとCYBAVOは、技術をコア製品群に深く統合しながら、USDコイン(USDC)およびWeb3アプリケーションの採用をさらに促進する考えだ。

また、サークルはCYBAVOの製品・サービスをサークルの新たな製品の柱として統合しながら開発・運用したいと考えている。CYBAVOは2018年に設立された台湾のスタートアップだ。昨年シードラウンドで400万ドルを調達している。サークルはCYBAVOの研究開発に投資するとともに、同社の製品・サービスのサポートを行う予定だ。

CYBAVOの共同設立者兼CEOであるポール・ファン氏は、「サークルとサイバボは、経営理念や価値観が似ており、Web3アプリケーションの市場が今後数年で『キャズムを超え』、主要な消費者や企業規模のアプリケーションに拡大していくという信念で一致している」と述べている。

サークルによると、エコシステムにおける同社の役割は、従来の金融システムとWeb3アプリを連携させることであると述べ、次のように語っている。

「将来は、仮想通貨とブロックチェーンのインフラ上に構築されたより多くのコアアプリケーションとサービスによって、この2つの世界をシームレスに接続する金融サービスのためのよりオープンなプラットフォームにあると信じている」

2018年に登場したステーブルコインのUSDコイン(USDC)は、CoinGeckoのデータによると、時価総額約538億ドルでテザー(USDT)に次ぐ第2位のステーブルコインであり、金額では第5位のデジタル資産となっている。