USDコインの発行を手掛けるサークルは、2020年に設立された特別買収目的会社(SPAC)であるコンコード・アクイジション・コーポレーションとの合併契約を改訂した後、その評価額は90億ドルにまでになった。

サークルは17日にコンコードと結んだ合併条件を見直し、2022年12月8日までに最終的に合併する新しい合意に達したと発表した。サークルは昨年7月、コンコードとの間での合併計画を発表した

サークルの広報担当者によれば、今回の新しい合意は当初の予定日で実行できないことが明らかになった後、両当事者で改めて契約を改訂することになったという。

「当初の合併契約での2022年4月3日という時間では成立しないことは明らかだった。新しい契約で2022年12月8日とされた。また取引を延長するための交渉の一環として、財務実績の改善やUSDCの競争力を反映し、サークルの価値も更新された」

サークルはコンコードと合併し、最終的にニューヨーク証券取引所に「CRCL」のティッカーで上場する計画だ。「私たちはこの取引の完了に向けて熱心に取り組んでいるが、そのタイミングはSECのレビューなど多くの外部要因に依存している」と、サークルは説明している。