4月19日、米国下院金融サービス委員会では、ステーブルコインの支払い手段としての地位や、法整備が必要かどうかについて議論するための公聴会を開催する予定だ。公聴会には、昨年に連邦政府機関が収集した情報も含まれる。公聴会に証言する参加者には、サークルの戦略責任者でありグローバルポリシー責任者でもあるダンテ・ディスパルテ氏が含まれる。
先月3月11日、同社が展開するステーブルコインのUSDコインが、シリコンバレー銀行(SVB)で33億ドルの資金が巻き添えになったことことを受けて、一時的に米ドルからディペッグ(1ドルの価値を保てず下落)した。
ただし、米政府がSVB預金者を救済したことで、USDCは再び米ドルに連動した。この間、ハッカーがディスパルテ氏のTwitterアカウントにアクセスし、USDCの長期利用者に偽の報酬を宣伝する事件が発生している。
今後の公聴会では、さまざまなステーブルコインとその支払いにおける使用に焦点が当てられる。また、委員会は、基礎となる担保構造に応じて、ステーブルコイン法制化の必要性を検討する。
公聴会開催を数日前に控え、米国でのステーブルコインの枠組みを提供する法案の草案が、下院の文書リポジトリに公開された。
サークルのCEO、ジェレミー・アレール氏は、法案の草案について、「インターネット上のデジタルドルが安全に発行され、裏付けられ、運用されるようにする法律には、間違いなく、両党の支持が必要だ」と語っている。
既報のように、この草案では、米政府がステーブルコイン間の相互運用性のための基準を設定できるようになっている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン