USDCを発行する時価総額第2位のステーブルコイン企業サークルが、ニューヨーク証券取引所(NYSE)で取引を開始した。
サークルのCEOであるジェレミー・アレール氏は6月5日、X(旧ツイッター)で同社のCRCL株式がNYSEで上場したことを発表した。
同社の上場は、アレール氏が2013年にショーン・ネヴィル氏と共同でサークルを設立してから12年後となる。当時の目標は、「インターネット上でグローバル経済システムを再構築する」というビジョンを掲げていたとアレール氏は述べている。
「当社が公開企業へと移行することは、重要かつ力強い節目だ。世界はインターネット金融システムへと移行・アップグレードする準備が整っている」とアレール氏は述べた。
仮想通貨業界にとって大きなイベント
サークルの上場は、同社が新規株式公開(IPO)で調達規模を10億5,000万ドルに引き上げた直後に行われた。1株あたり31ドルで3,400万株を売却する計画だ。当初は2,400万株を24~26ドルで売却する予定だった。
アレール氏のXでの発表には、ストラテジー共同創業者のマイケル・セイラー氏やコインベースのチーフ・リーガル・オフィサーのポール・グリーワル氏ら、仮想通貨コミュニティの著名人たちも祝福の声を寄せた。
セイラー氏は「おめでとう、ジェレミー。あなたとCRCLチーム全員に」とコメントした。
「この旅路の一員であったすべての人、プロジェクト、企業に感謝しています。心から謙虚な気持ちで、深い感謝の念を抱いています」とアレール氏はXで述べ、次のように続けた。
「これは私たち一人ひとりにとっての瞬間であるだけでなく、インターネットと融合しつつある世界経済システムの将来にとっても重要な瞬間だと考えています。」
USDCの時価総額、年初来で40%増加
サークルの上場は、同社の主力製品であるステーブルコインUSDCの市場価値が大幅に伸びる中で実現した。
コインゲッコーのデータによれば、USDCの時価総額は1月1日時点の437億ドルから現在の615億ドルへと40%以上増加し、4月には620億ドルを突破した。
記事執筆時点で、USDCは市場で第7位の仮想通貨であり、テザー(USDt、USDT)の1,539億ドルに次ぐ第2位のステーブルコインとなっている。
なお、エルサルバドルに拠点を置くテザーは、USDCよりもはるかに大きなステーブルコインを運営しているが、IPOを実施する予定はないと、同社CEOのパオロ・アルドイノ氏が語っている。
他にもステーブルコインを発行・運営する上場企業としては、2023年にペイパルがPayPal USD(PYUSD)を立ち上げており、こちらの時価総額はコインゲッコーによると10億ドル未満と、USDCよりかなり小さい規模となっている。
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