日本でも感染が拡大する新型コロナウィルス対策として、中国では使用済み紙幣の殺菌・洗浄が実施されている。媒介する可能性があるものはどんなものでも対策に乗り出しているようだ。こうした紙幣の取り扱いについて、ビットコインコミュニティからはデジタル通貨で解決できるという提案が出てきている。
銀行では紙幣を紫外線や高温消毒し、消毒した紙幣を7~14日間保管を始めた。
中国人民銀行は銀行に、可能な限り新札を提供するように呼びかけている。
一方で仮想通貨コミュニティはビットコインを使うことで、こうした問題を解決できると主張する声が出ている。デジタル通貨は現実のウィルスには感染しないからだ。
新型肺炎は17日12時ごろの統計では、中国では7万人以上の感染と1772人の死亡が確認されている。日本ではクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の船内で事務業務に当たっていた厚労省職員も新たに感染したことがわかった。
コロナウィルスは日本以外で25を超える国と地域で感染が確認されているが、中国以外では日本の感染数が突出しており、政府の対応が遅れている。
仮想通貨市場への影響は
中国では仮想通貨マイニング産業が盛んだ。しかし、これまでに新型肺炎の影響で閉鎖を強制的に命じられるなど、事業に影響が出ている。ただ一方でハッシュレートには大きな影響は出ていないようだ。
コロナウィルスが仮想通貨に影響を与えるかについては肯定派、否定派とどちらの声も聞かれる。クオンタム・エコノミクス創業者のマティ・グリーンスパン氏はコインテレグラフに対し「ビットコインの価格にどのように影響するかは断定できない。現時点では影響を感じていない」と話した。
一方で、投資顧問大手のdeVere(デヴィア)グループのナイジェル・グリーンCEOは「コロナウィルスの感染拡大と、ビットコインの価格の上昇は相関している」と指摘している。「ビットコインの価格は、コロナウィルスがピークになるまで上昇し続ける可能性が高い」と、グリーン氏は語っている。
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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン