4日の仮想通貨相場は主要な通貨が軒並み下落する展開となっている。ビットコインは過去24時間比で1.5%下落し、足元では9200ドルを割り、9190ドル近辺で取引されている。
イーサ(ETH)は1.4%下落の186ドル台で、XRPは0.9%下落しの0.24ドル台で価格が推移している。
出典:Coin360 18:30時点
「コロナウィルス感染拡大とビットコインは相関」
中国で新型コロナウィルスによる影響について、投資顧問大手のdeVere(デヴィア)グループのナイジェル・グリーンCEOは「コロナウィルスの感染拡大と、ビットコインの価格の上昇は相関している」と指摘している。
「ビットコインの価格は、コロナウィルスがピークになるまで上昇し続ける可能性が高い」と、グリーン氏は語っている。
グリーン氏はビットコインは「不確実性の中での安全資産」としてみなされているとし、ここ1ヶ月の上昇の理由だとしている。
コロナウィルスの感染拡大がピークを迎える時期については、意見が分かれている。中国の感染症専門家は2月上旬には感染拡大はピークを迎えるとの予測を語っている。一方で中国以外の専門家からはさらに数週間掛かるかもしれないとの分析も出ている。
1月はじめのイラン危機や今回のコロナウィルスを受け、「ビットコインが安全資産となった」との見方は強まっている。
一方、コロナウィルスの問題がビットコイン価格に影響を与える点については、仮想通貨アナリストのアレックス・クルーガー氏は「上昇要因ではない」と否定的だ。コロナウィルスは上昇要因とは関係なく、ビットコインはマイペースで動いていると分析している。
【関連記事:ビットメックスのアーサー・ヘイズCEO、ビットコイン急落を予測 「ブローオフトップは近い」】
【関連記事:ビットコイン高騰は「できすぎで速すぎ」=ブルームバーグ】
【関連記事:「ビットコインは安全資産」の声強まる|世界株安の中でも上昇基調】
【関連記事:中国の新型コロナウイルス、「ビットコイン上昇の要因ではない」=著名投資家】
【関連記事:「ビットコインは中国株と相関」 地政学的影響がより鮮明に?】
【関連記事:中国の新型肺炎、ビットコインにはマイナス要因か=アナリストが指摘】