SlushPoolの所有者であるBraiinsの事業開発責任者であるエドワード・エヴァンソン氏は、多数の中国のビットコイン(BTC)マイニングマシンが現在北米と欧州に向かっていると報告している。

5月28日のツイッターのスレッドで、エヴァンソン氏は中国のBTCマイナーの中では北米や欧州に目を向けており、既にマイニングマシンをカザフスタンに移動し始めているマイナーもいると指摘している。

「私は300~400MWのマイニングマシンについて、NAとEUに一部のマシンを配置するのを手伝ってほしいとコンタクトを受けた。カザフスタンに機械の出荷を開始した人もいる」

400メガワットの規模感を知るための1つの例を挙げれば、Hydro-Québecのジョナソン・コテ氏は最近、カナダのケベック州にある90のマイニング施設で約400メガワットにのぼると指摘している

先週、仮想通貨マイニングを取り締まるという中国の決定は、ビットコインのマイニングを巡る状況に急速に変化をもたらしている。

ケンブリッジ大学のビットコイン電力消費指数(CBECI)の推定によると、中国は4月の段階でビットコインのグローバルハッシュレートの65%を占めている。その後、この中国政府の禁止を受け、ビットコインのハッシュレート全体の2.5%を占めていたBTC.TOPが事業を停止する決定を下した

エヴァンソン氏は、中国でマイニング装置の売却が加速しているのに加え、この禁止により、MicroBTやBitmainなどの中国系サプライヤーによる地理的多様化の計画がスピードアップしたと付け加えている。

「これらの関係者は、事業の地理的な分散に関心を持っている。最近の出来事はこのプロセスを加速させた」