中国政府系のシンクタンク、中国国際経済交流センター(CCIEE)の幹部は、中国の中央銀行がデジタル通貨を世界で初めて発行するだろうと述べた。中国のハイテク系ニュースサイト、パンデイリーが報じた

CCIEEの副会長であるファン・チーファン氏は、今週上海で講演し、中国の中央銀行が一番最初に「ソブリン・デジタル通貨」を発行するだろうと発言。中国人民銀行は過去6年間もデジタル通貨の研究をしてきたと自信を示す一方、米国主導のSWIFT(国際銀行間金融通信協会)に苦言を呈した。

SWIFTは時代遅れで、効率が悪く、コストがかかる決済システムだ。46年前に設立して以来、技術アップデートは遅く、効率が比較的悪い。国際送金にはたいてい3-5日間かかる。また、手続きに紙の書類が必要で大規模取引における効率性を阻害する結果となっている。」

またフェイスブックのリブラとビットコインなど仮想通貨は成功しないと発言。「発行基盤が保証されておらず、価値は安定せず、社会的な富を本当の意味で形成するのは困難だ」と述べた。

26日、習近平国家主席がブロックチェーンをイノベーションの中核に据えると発言。それ以降、中国は「暗号法」を可決するなど、相次いで施策を出してきている

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版