中国は中央銀行デジタル通貨(CBDC)のテストを着々と前進させており、ブロックチェーンによる給与支払でもデジタル人民元をデビューさせている。

中国河北省の雄安新区の公式ウェブサイトによると、中国人民銀行はデジタル人民元を使い、国内初のオンチェーンによる賃金支払いを無事に完了させた。

雄安新区の当局によると、このパイロット試験は中国人民銀行に加え、中国銀行が参加。また国家発展改革委員会からのサポートもあったという。

この試験では、ブロックチェーンベースの支払プラットフォームを使用し、雄安​新区で植林プロジェクトに参加した労働者にデジタル人民元で給与を支払った。植林作業の請負御者は、パブリックウォレットから、労働者のデジタルウォレットに直接支払を行い、データをブロックチェーンに記録した。

発表によれば、このブロックチェーンベースの給与支払によって、賃金支払プロセスを大幅に簡素化することができたという。また今回のテストは、ブロックチェーン技術とデジタル人民元を組み合わせた初のケースにあたるという。

雄安​新区は2020年にデジタル人民元の試験運用を最初に開始した4地域の1つだ。今年2月には、中国で初めてのデジタル人民元向けのハードウェアウォレットの開発も雄安​新区で行われている

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン