今週仮想通貨XRPは急騰して0.7ドルをつけた頃に大量のXRPが取引所に送金されていたことが明らかになった。ブロックチェーン分析企業チェイナリシスのチーフ・エコノミストであるフィリップ・グラッドウェル氏が最新のニュースレター で指摘した。

世界の仮想通貨取引所には11月15日以降で35億XRPが送金された。エスクローにロックされていないXRPの10%にあたる金額だという。XRPが急騰した24日だけで11億4000万XRPが取引所に送金され、1日あたりでみるとコロナショックのあった3月中旬を上回った。

(出典:Chainalysis「取引所へのXRP送金額(オレンジ)とXRP /米ドル(青)」)

グラッドウェル氏は、この売り圧力がXRP下落の背景にあるとみている。

名前は明らかにされなかったが、たった6つの取引所が11月15日以降の取引所へのXRP送金額の8割を受け取った。57%が他の取引所などサービスからの流入で、43%がユーザーが自分で管理するウォレットからの流入だったという。

同氏は、今週のマーケットはビットコインやイーサリアム以外の仮想通貨が急騰する「2017年の強気相場みたいだった」とし、FOMO(乗り遅れることへの恐怖)の可能性があり、相場の過熱感には今後数週間警戒する必要があると述べた。