米商品先物取引委員会(CFTC)のヒース・ターバート委員長は、デジタルLAブロックチェーンサミットで、米国の規制は仮想通貨とブロックチェーンで遅れを取っていると発言した。

ターバート氏は10月7日、デリバティブ市場におけるデジタル証券の役割に関するイベントセグメントの一環で、インタビューアーのアンソニー・ポンプリアーノ氏に「イノベーションが政府からもたらされる可能性は低いということに同意する」と語った。ターバート氏は、民間部門がしばしばイノベーションを主導し、規制当局がそのような進歩を監督する仕事を担っていると説明した。

「規制当局としての私の役割は、自分たちを革新させるものではないが、規制当局としては革新的でありたいと思っており、追いつく必要がある」と述べた。

約11年前に仮想通貨・ブロックチェーン業界の誕生以来、米国の規制は一般に、急速に発展しているセクターに追いついておらず、多くの場合、手間のかかるアプローチを使用している。イニシャル・コイン・オファリング(ICO)はその一例だ。ICOは2017年に活発になったが、規制機関はこの新しい資金調達方法に反対した。その結果、トークンセールはほとんど絶滅してしまった。

仮想通貨分野でみられる規制の増大の多くは、証券取引委員会(SEC)に関連しているが、規制全体としては追いつくことがある。

ターバート氏は2019年7月にCFTC委員長としての役割を引き受けた。「私たちの使命を再考する良い機会だった」と、ターゲート氏は述べている。委員会は、新たなミッションステートメントを作成した。CFTCは「健全な規制を通じて米国のデリバティブ市場の完全性、回復力、活気を促すこと」を望んでいると、ターゲート氏はミッションステーとエントを引用して述べている。

「活気はイノベーションをもたらし、市場を発展させる。市場は、イノベーションであることを望んでいる」と、ターバート氏は述べた。

しかし、現在の状況はこのイノベーションの欲求に反しているようにもめる。多くの仮想通貨取引所が米国の参加者を禁止しているため、米国のトレーダーは依然として困難な時期にある。仮想通貨デリバティブ取引所ビットメックスのケースは、この厳しさの最新の事例の1つだ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン