韓国が中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する研究を行う国の一員となった。韓国銀行(BOK)はデジタル通貨のための技術的なインフラを探求するパイロットプロジェクトを開始する。
このCBDCパイロットの発表は、BOK、金融委員会(FSC)、金融監督院(FSS)によって10月4日に公表された。公表された文書によると、このプロジェクトは「ホールセールCBDC」に基づく将来の通貨システムの実現可能性を評価する。
このパイロットプロジェクトには、民間銀行と公的機関が参加し、国際決済銀行(BIS)が技術的な専門知識で支援する。BOKは、リテールとホールセールの両方のタイプのCBDCをテストする予定だ。後者の実験的な枠組みの中で、銀行は自身の預金をトークン化し、BOK、FSC、FSSが監視するネットワーク内で流通させる。リテールCBDCのライブテストは、2024年第4四半期のシステム設定後すぐに始まる予定だ。
他国で行われるCBDCのテストと同様、BOKは今回のプロジェクトが必ずしも実装を意味するわけではないと述べている。しかし、FSS幹部のイ・ミョンスン氏は、このパイロットプロジェクトを未来の通貨システムへの一歩と呼んだ。「BOKはCBDCに関連する技術的な研究を持続的に推進してきた。このテストは、過去の成果を基にした重要な一歩で、未来の通貨システムのプロトタイプを作るためのものだ」と語った。
各国でCBDCに関するプロジェクトが推進されている。最近ではフランス銀行のドニ・ボー副総裁は、CBDCを「新たな国際通貨システムの構築を可能にし、国境を越えた支払いの改善を促進する触媒になる」と言い、CBDCの議論において国際的な視点の必要性について強調した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン