カナダのオンタリオ証券委員会(OSC)は18日、仮想通貨取引所OKExを運営するセーシェル共和国のオ・カイ・フィンテック・カンパニー・リミテッド(Aux Cayes FinTech Company Limited)がオンタリオ州の証券法を遵守していないと指摘した

OSCはオ・カイが違法行為を行なっている可能性があるとし、当局へ協力しなければ何らかの措置を講じる可能性があると主張した。OSCによると、OKExを通じて提供される仮想通貨商品は、有価証券およびデリバティブとみなされ、オンタリオ州証券法の対象となる。オ・カイが同地域の登録および目論見書の要件を順守していないという。

OSCは3月、同州で活動するすべての仮想通貨取引プラットフォームに対し、4月19日までに証券法を遵守しなければ規制措置を講じるとの警告を発出。OSCの執行チームによると、オ・カイは6月に問い合わせに応じたものの、口座数や総保有額など「オンタリオ州の顧客に関する基本的な情報」を提供していなかった。

執行チームは、OSCがオ・カイに対しすべての仮想通貨関連取引の停止や有価証券の取得を禁止、数百万ドルの違約金の支払いを求めるように勧告した。19日の通知によると、OSCはこの勧告に対応するため、9月15日に聴聞会を予定している。

同委員会は、バイビットや仮想通貨取引所のKuCoin、ポロニエックスの親会社であるポロ・デジタル・アセットに対しても同様の申し立てを行っている。すべてのケースにおいて、OSCはプラットフォームが4月19日の期限までに証券規制当局に連絡せず、証券法に違反していたと主張している。大手仮想通貨取引所のバイナンスは6月、オンタリオ州に住むユーザーへのサービス提供を中止すると発表した。