XRP(XRP)は、2024年11月のトランプ大統領の再選以降、ビットコイン(BTC)を約300%上回るパフォーマンスを記録している。リップルの米証券取引委員会(SEC)との訴訟和解や、上場投資信託(ETF)への期待感が追い風となっている。
今後の焦点は、この強気サイクルが成熟する中でXRPが引き続きビットコインを凌駕できるのか、それとも過去と同様にBTCが再び主役に返り咲くのかという点にある。
逆三尊が示す100%の上昇余地
XRP/BTCの週足チャートには、仮想通貨市場で最も信頼される強気転換パターンのひとつとされる逆三尊(逆ヘッド&ショルダー)が形成されつつある。
月曜日時点で、このペアはネックライン抵抗線である3145サトシ付近に位置していた(1サトシは0.00000001BTC)。ここを明確に上抜けるとパターンが確定し、2025年末までに5700サトシへの上昇が視野に入り、現在値から100%超の上昇余地が開ける可能性がある。
さらに、XRPは8月に週足で「ゴールデンクロス」を形成した。50週間指数平滑移動平均線(EMA、赤)が200週EMA(青)を上抜け、強気モメンタムが強まっている。このクロスオーバーは、XRPが現在のサイクルにおいてビットコインを上回る可能性を強く示唆している。
2019年以来のレジスタンス突破なら250%上昇も
現在XRPは、2019年半ば以降突破できなかった抵抗ゾーンに挑んでいる。この赤いゾーンは2440〜3570サトシに広がり、SECによるXRPの証券性を巡る訴訟が弱気派に有利に働き、度々上値を抑えてきた。
しかし、2025年初頭のリップルとSECによる部分的和解により懸念が和らぎ、今回の強気サイクルでは過去の強気相場で果たせなかったブレイクアウトが現実味を帯びている。
チャート分析家のCryptoinsighttuk氏は「ここでブレイクアウトするのに十分なモメンタムを築けるかを見極めたい」と述べ、2440〜3570サトシのレンジを上抜ければXRP/BTCは9000サトシまで上昇する可能性があると指摘した。
XRPの強気シナリオは、アルトコイン全体への資金回転によってさらに後押しされる可能性もある。
コインベース・インスティテューショナルのリサーチ責任者デイビッド・ドゥオン氏は8月の見通しで「9月に向けて、市場環境は全面的なアルトコインシーズンへの移行を示唆している」と述べた。コインベースの定義では、上位50のアルトコインの75%が90日間でビットコインを上回ると「アルトシーズン」とされる。
一方、ビットコインのドミナンスは1月以来の低水準となる約57%に低下しており、資金ローテーションの兆候を示している。これによりXRPはその主要な受益者となる可能性が高い。
ただし、この「アルトシーズン」の本格的な開始は、米国でより多くの仮想通貨ETFが承認されるまで遅れる可能性もある。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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