ビットフィネックスのアナリストによれば、アルトコイン市場は、投資家に資産へのエクスポージャーを提供する仮想通貨ETFが承認されるまで、広範で大規模な上昇は見込めないという。

仮想通貨市場の参加者は、ビットコイン(BTC)のドミナンスが過去30日で6%下落したことを背景に、アルトコイン市場の上昇、いわゆる「アルトシーズン」を待ち望んでいる。

Cryptocurrencies
BTCドミナンスは58.58%となっている Source TradingView

ビットフィネックスのアナリストは月曜の市場レポートで「『上げ潮がすべての船を持ち上げる』ような環境は年後半まで訪れないだろう」とし、ビットコイン関連商品への資金流入が再び勢いを取り戻し、アルトコイン向けの新たな投資商品が登場する時期を見据える必要があると述べた。

さらに「これらの金融商品は、価格に左右されない持続的な需要を生み出し、デジタル資産全体の再評価につながる条件を整えるだろう」と付け加えた。

現在の市場は「抑制された資金流入」

現時点の市場は「サイクルにおけるリスク許容度の低下を示している」とアナリストは指摘した。

「資金流入は依然としてプラスだが、その動きが抑制されているのは、過去の史上最高値を特徴づけた積極的な需要とは対照的に、より慎重な投資家基盤を反映している」と説明している。

一方で、コインベース・インスティテューショナルのグローバルリサーチ責任者デイビッド・ドゥオン氏は異なる見方を示しており、「現在の市場環境は、9月に向けて本格的なアルトコインシーズンへの転換を示唆している」と語った

次に承認される仮想通貨ETFは何か

仮想通貨業界では、次に承認される可能性のあるETFを巡る憶測が高まっている。

ビットコインETFは2024年1月のローンチから19か月以上が経過しており、イーサリアムETFも2024年7月の導入からほぼ13か月が経過している。

Cryptocurrencies
アルトコインシーズンインデックス Source: CoinMarketCap

米証券取引委員会(SEC)は最近、複数の仮想通貨ETF申請の承認決定を延期した。その中には、トゥルース・ソーシャル・ビットコイン・イーサリアムETF、21シェアーズとビットワイズによるソラナETF、21シェアーズのコアXRPトラストなどが含まれる。

ブルームバーグETFアナリストのエリック・バルチュナス氏は6月7日に「ミームコインを積極的に取引するETFが最終的に登場する可能性は非常に高い」と述べ、「まずは複数のアクティブ型仮想通貨ETFが登場し、その後2026年にはミームコイン専用のアクティブ型ファンドが出てくるだろう」と付け加えた

bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】

仮想通貨