ビットコイン(BTC)は1月21日に反発し、42,000ドル付近に近づいた。しかし、新たな高値への期待は大きくないようだ。

ビットコインは新たな価格発見を探す
Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータによると、BTCは週末にかけて41,000ドルを上回って推移した。直近では12月11日以来の安値となる40,270ドルまで下落していた。
BTCは大きな下落は示さなかったものの、新たな高値を求める投資家にとってはほとんど希望を与えず、市場参加者は週末の終値とウォール街の取引再開に注目している。
人気トレーダー兼アナリストのRekt Capital氏はX(旧Twitter)で、「BTCは確かに週足のレンジの下限に下落し、新たな抵抗線を下抜けた」と警告した。
「週足の終値がレンジの下限を下回れば、弱気相場が始まる可能性があり、下落トレンドとなるだろう」
#BTC has indeed dropped into the Weekly Range Low after flipping black into new resistance
— Rekt Capital (@rektcapital) January 19, 2024
Weekly Close below the Range Low would be bearish and could begin the breakdown process$BTC #Crypto #Bitcoin https://t.co/ZIgcdyyiIe pic.twitter.com/SXQ5BfQ4Ds
同じくトレーダーであるクリプトトニー氏は、4月に予定されている半減期までに40,000ドルを下回ると予想している。
$BTC / $USD - Update
— Crypto Tony (@CryptoTony__) January 21, 2024
Mid range at the moment, but $38,000 i expect as we grind towards the halving in April legends pic.twitter.com/n3t3a33kXW
一方、仮想通貨ファンド「アシンメトリック」創業者であるジョー・マッカン氏は、BTCの取引量が減少していることを指摘した。
「ETFの発売後、BTCのボラティリティは完全に破壊された(予想通り)」と、デリビットなどのデリバティブ取引所のデータとともにXの加入者に考えを示した。
「インプライドボラティリティと実現ボラティリティのスプレッドが大きく乖離している状態が長く続いている」

GBTCの売却に注目
米国のビットコイン現物上場投資信託(ETF)は、引き続き関心を集めている。
既報のように、これらのETFは1月11日の発売以来、資産規模をほぼ40億ドルに増やしており、グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)からの売却の影響を軽減するのに役立っているようだ。
GBTCは、高額な保守費用と、既存の投資家が現物価格と同額で現金化したいという要望の結果、流出が発生した。以前は、GBTCの株式はBTC/USDに対して最大48%の割引で取引されていた。
「GBTCは、トラストからETFへの転換後、11億7,000万ドルの流出を記録した」と、トレーディングファームのQCPキャピタルは1月17日の最新の市場レポートで述べた。
「これは驚くべきことではない。GBTCは2020年以降、割安で取引されており(2023年初頭には-48%まで下落)、このETFへの転換は、GBTC保有者が額面価値で退出する待望の機会だった。GBTCの現在の254億ドルの資産規模のうち、さらにどれだけが退出するのだろうか」
QCPは、今後のGBTCの流出に「全員の注目が集まっている」と付け加えた。
「次回の主要なイベントは、BTCの半減期(4月中旬)と、ETH現物ETFの承認(5月以降)だ。その間、仮想通貨はマクロ経済イベントからある程度の影響を受けるだろう」と予測した。