米仮想通貨投資会社BKCM LLCのブライアン・ケリーCEOは、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)は存在し続けるが、変化する部分もあるだろうとコインテレグラフに考えを話した。

 ブライアン・ケリー氏は、仮想通貨投資会社を経営するほか、マネーマネジメントや仮想通貨コンサルタントサービスを提供している。また「ビットコインビッグバンー代替通貨がどのように世界を変えるのか(The Bitcoin Big Bang – How Alternative Currencies Are About to Change the World)」の著者でもある。

 ICOが資金調達手段としてすぐに終わりを迎えるかという質問に対し、ケリー氏は「存在し続けるが、少し変化するだろう」と答えた。ICOはブロックチェーン技術を使い仮想通貨で効率的に資金調達できるツールであることを証明したと指摘。「ホワイトペーパーと夢と3000万ドル(約33億円)の時代はおそらく終わった」と付け加えた。

 ケリー氏は、どの仮想通貨に投資するかを選択する時、ポジティブな指標があると述べた。それはネットワークを増加させる活動であったり、カンファレンスやソフトウェアの更新といった相場を動かすきっかけとなる材料であるという。

 先月、スイス証券取引所の証券サービス部門CEOのトーマス・ゼエブ氏もまた、ICOは存続するとの考えを示している。大規模に受け入れられるには5年かかるとの考え述べた

 ICOレーティングのICO市場レポートによると、今年第2四半期のICO市場では、827個のプロジェクトが80億ドルを調達している。第1四半期は33億ドルだった。レポートでは小口投資家の数は減っているが、ICO市場への機関投資家の資本流入は増えていると指摘している。