ブラジルのメルカドビットコインは、ブラジル中央銀行から決済プロバイダーのライセンスを取得したことがわかった。地元メディアが6月2日に報じた。このライセンスにより、同社はフィンテックソリューション「MBペイ」を立ち上げる。

「中央銀行の承認は、私たちのビジネス拡大と顧客サービス向上を継続するうえで重要なステップだ」と、メルカドビットコインの親会社である2TMのCEO、ロベルト・ダニョニ氏は述べた。

支払い機関として、MBペイは取引所で保有する仮想通貨を使用して、ブラジルのユーザーに特定のデジタルバンキングサービスを提供できる。サービスには、デジタル固定収益投資、ステーキング、その他の金融取引が含まれる。ユーザー向けの仮想通貨を引き出すデビットカードが間もなく利用可能になると予想される。

以前、伝統的なローカルブローカーであるガイド・インベスティメントスも、デジタル資産市場に参入するためメルカドビットコインとのパートナーシップを発表していた。

メルカドビットコインのフィンテック導入は2021年に計画されていたが、規制当局の認可プロセスにより遅延していた。同じ日に、メルカドビットコインは、2013年に捏造されたハッキングにより資金を遅滞させた共同創設者および元エグゼクティブをめぐり、総額5950万ドル相当の2182ビットコインを投資家グループに返還するよう命じられた。

デジタルソリューションに対する旺盛な需要と2億1400万人近くの人口が仮想通貨企業をラテンアメリカの国に引きつけている。バイナンスは以前、ブラジルを世界的なトップマーケットの一つと位置づけていた。同社のローカルパートナーであるラタンゲートウェイも、5月19日に国内で決済プロバイダーのライセンスを取得していた。

ブラジルで決済プロバイダーとして認可を受けた他の仮想通貨取引所には、クリプトドットコムとビットソが含まれる。

コインベースもブラジル国内での事業を拡大中だ。3月以降、ブラジルの決済プロバイダーと提携して仮想通貨の購入を提供し、ブラジルレアルでの入金・出金を可能にしている。