信託銀行最大手のバンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)は、米銀ステート・ストリートが出資する機関投資家向け仮想通貨取引所にカストディのサポートを提供する。
フィナンシャルタイムズの21日の報道によると、BNYメロンは、ロンドンを拠点とする仮想通貨取引プラットフォームベンチャーであるピュア・デジタル(Pure Digital)の立ち上げを支援する6つの銀行からなるコンソーシアムに参加し、近い将来、最初のビットコイン(BTC)取引を支援する。
ステート・ストリートは4月、外国為替技術の子会社であるCurrenexを通じて、ピュア・デジタルに取引インフラを提供する計画を発表した。ピュア・デジタルは、現物受渡しと銀行でのカストディを特徴とする、完全に自動化された仮想通貨の店頭市場となることが期待されている。
ピュア・デジタルの共同設立者であるキャンプベル・アダムス氏は、同社が「1週間以内に」取引を開始する予定であり、最初の取引は暫定的にビットコインの取引を含むと述べたと報じられている。
BNYメロンとステート・ストリートは仮想通貨業界への関与を強めている。BNYメロンは2月に仮想通貨カストディ計画を発表した後、先週、グレイスケールの上場ファンドサービスプロバイダーとなった。
ステート・ストリートは、ウィンクルボス兄弟のビットコイン取引所であるジェミナイとのデジタル通貨のコラボレーションで知られている。さらに先月、同行は、仮想通貨、ブロックチェーン技術、中央銀行デジタル通貨に特化したデジタル金融部門を立ち上げた。