仮想通貨ビットコイン(BTC)は、2017年の強気相場とは比べ物にならないほど良い地合で推移している。ビットコインに懐疑的なブルームバーグが今回の強気相場の要因5つをまとめた記事を掲載した。

ブルームバーグは、過去最高のビットコイン先物の建玉、資金がゼロでないウォレットの数、ハッシュレート、そしてビットコインと他のマクロ資産の相関関係の欠如を2017年との違いとして指摘。また「ウォール街による世界最高のデジタル通貨受け入れの広まり」にも言及した。

またクオンタムエコノミックス創業者のマティ・グリーンスパン氏などを「仮想通貨ダイハード」と紹介し、「3150億ドルの時価総額を持つビットコインは2017年のブームの時よりはるかに深くてはるかに流動的だ」というコメントを掲載した。

グルーンスパン氏は以下のように続けた。

「前回ビットコインがこれほどの高値をつけた時は、ブロックチェーンは崩壊間近だったが、今回はネットワークが大きく改善した」

(出典:Bloomberg「ビットコイン先物の建玉」)

かつてはビットコイン に懐疑的だった大手メディアにも変化が見られており、確かにビットコインが本物の資産クラスとして受け入れられている兆候がある。3月のコロナ暴落以降の8か月間でビットコインは大きく上昇し、その他のマクロ資産のパフォーマンスを上回った。1万9500ドル付近まで上昇した後で1万7000ドルまで急落したものの、年初来では未だに135%のプラスを維持。金(ゴールド)の19%プラスやS&P500の12%プラスと大きく水をあけた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン