ゲームやSNSといったブロックチェーンを活用したコンテンツの業界発展や消費者保護を図るための業界団体「ブロックチェーンコンテンツ協会」が設立された。

協会には博報堂やgumi、Dapps(分散型アプリ)ゲームを手掛けるアクセルマークやdouble jump.tokyo、アートとブロックチェーンでコンテンツを手掛けるスタートバーンなど10社が会員企業として参画している。gumi代表取締役会長の國光宏尚が協会代表となっている。

國光氏は協会設立の「宣言」の中で、日本のユーザーが安心してブロックチェーンコンテンツを利用できる環境確保や、消費者保護のためのルール作りを進めていく考えを打ち出している。

「スタートアップ企業がブロックチェーンコンテンツ事業に取り組む上で、関連する法令解釈をはじめとする必要な情報を手に入れることは簡単ではありません。ブロックチェーンコンテンツ協会はこうした情報を広く共有することを通じて、わが国のブロックチェーンコンテンツ業界が世界をリードする存在にしたいと考える企業によって結成されました」

協会では、ブロックチェーンコンテンツ事業者が遵守すべき法律の取り纏めやルール整理を行い、スタートアップ企業が事業の開始を円滑にできる環境整備を進めるとしている。また個人情報保護や資金決済法、景品表違法といった関連法令やガイドラインの遵守のため、協会からの情報発信や勉強会、官公庁や関連団体との関係構築を進めていくとしている。

コンテンツ事業者向けの自主規制を

またユーザーが安心して利用できるための自主規制を行うとしている。「宣言」の中では、いくつかの自主規制を提示している。

「ゲームのリリースの目処が立たない状態で、プレセール等を実施しない」

「安定的に運営できる資金や人員面などを整えた上でセールを実施する」

「断定的判断の提供や、不利益事実を告知しないなど、セール/アイテムの販売する際に不当な勧誘を実施しないように徹底する」

「将来的な価格の値上がりを謳ったり、不安や期待を煽ることで、ユーザーに対して過度の買い煽りを行うことを禁止する」

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