仮想通貨イーサリアムがGmailアカウントで送受信可能に、dAppsゲームのNFTも【ニュース】

秘密鍵の分散管理ソリューションを展開するトーラス・ラボが12月25日、米SNS「Reddit(レディット)」において、自社サービス「Torus Wallet(トーラス・ウォレット)」最新版に関する投稿を行った。Torus Walletユーザーは、仮想通貨イーサリアム(ETH)およびERC-20トークンを、同社顧客以外の任意のGmailアカウント・レディットID・Discord(ディスコード)IDにも送金できるそうだ。

さらに、日本の「マイクリプトヒーローズ」や「クリプトキティーズ(CryptoKitties)」などのキャラクター(ERC-721準拠のノンファンジブルトークン。NFT)の送受信も可能という

トーラス・ラボのメンバーは、レディット上のイーサリアムコミュニティに次のように投稿した。

「我々は、ウェブ2.0のメインストリームに代わるものとなることを願っている」

電子メールを介して分散型システムとユーザーをつなぐ

トーラス・ラボは2019年7月、投資企業マルチコイン・キャピタル・マネジメント、仮想通貨取引所バイナンスの投資部門バイナンス・ラボ、コインベース投資部門コインベース・ベンチャーから200万ドル(約2億2000万円)を調達。ユーザーが効率よく分散型システムを利用できる方法の構築を目指しているという。

同社ブログによると、Torus Walletでは、フェイスブック、レディット、アマゾン傘下の動画ストリーミングサービスTwitch(トゥイッチ)、ディスコードに1ステップでログオンできるほか、仮想通貨イーサリアム(ETH)ブロックチェーンおよびdApps(分散型アプリ)を利用できるそうだ。

認証関連のオープン標準「OAuth 2.0」を利用

また、長い英数字の羅列であるETHアドレスをコピーして貼り付けるという手順を簡素化するために、Torus Walletユーザーがメールアドレス(Gmail)やレディットIDを基にトランザクション(取引)を送信できるよう、「ネームリゾルバー(Name Resolver)」を利用しているという。開発者向けドキュメントを見ると、認証関連のオープン標準「OAuth 2.0」を利用しETHアドレスとメールアドレスを結び付けているそうだ。

トーラス・ラボは、今回の投稿において、レディットのユーザーに対して試用するよう次のように呼びかけた。

「Torus Walletを試用したい方は、このスレッドにコメントしてください。レディットIDにETHを送信します! またETHの取得には、レディットIDでTorus Walletにログインする必要があります」

考慮すべき、いくつかの質問

レディットユーザーらは、どのように機能するのか、安全なものか、なぜETHをプレゼントするのかをトーラス・ラボに対して尋ねた。

あるユーザーは、「Torus Walletを使ってレディットにアクセスするには、どんな情報が必要なのか?」と質問すると、トーラス・ラボは「レディットへのログインには、レディットのユーザー名と登録日が必要だ」と答えた。

別のレディットユーザーは、セキュリティに関する懸念を表明したところ、「Torus Walletはノンカストディアル(非管理的)ウォレットで、分散方式で秘密鍵などを生成し、ネットワーク全体に分割して保存している」とトーラス・ラボは答えた。

トーラス・ラボの開発者向けFAQによると、ユーザーの秘密鍵はシャミアの秘密分散法でTorus Walletのネットワーク全体に分割保存し、ユーザーがソーシャル認証時などに取得できるようにしているという。またトランザクション(取引)の大部分は、オフチェーン環境で行われるそうだ。

また、GmailアカウントとレディットIDを単一のTorus Walletアカウントにリンクできるかどうかという質問もあった。トーラス・ラボによると現在は行えず、将来実装予定で取り組んでいるという。

トーラス・ラボは、プロモーションに関する意図を明らかにしなかったが、レディットユーザーのフィードバックは、好意的だったようだ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン