大手財務幹部の大半「ブロックチェーン技術は最優先ではない」KPMG調査|「強化されたスプレッドシート」との見方も

「四大監査事務所」の1つでオランダに本拠を置く監査法人KPMGによると、ほとんどの財務関係の幹部らはブロックチェーン技術の採用を検討していない。KPMGが4月9日にKPMGがコインテレグラフに共有した調査結果で明らかになった。

調査は、今年2月に開催された「ブロックチェーンへの理解、仮想通貨だけではない」と題したウェブキャストで実施された。KPMGは、異なる企業の約450人の財務関係幹部らにブロックチェーンとその他の技術について質問をした。

調査結果によると、各企業の担当チームは、日常業務においてなんらかのソリューションを求めてはいるが、ブロックチェーン技術が最優先ではない、としている。

回答者の少なくとも60%は、反復的な業務の自動化においてはブロックチェーン技術を利用したいと回答していたが、67%は今のところブロックチェーン技術は利用しておらず、27%は自社が利用しているのかどうか知らないと回答していた。

自社のブロックチェーン技術導入を妨げる要素については、33%がリソース不足、22%が資金不足と答えた。他には、技術的能力や意思決定権を持つ者へのアクセスに欠いているなどがあった。

KPMGのデビット・ヤルチック氏は、ブロックチェーンはチームの業務の流れを劇的に改善する可能性があるとし、ブロックチェーンが日常業務をこなす一方で、人間はデータ分析に集中することができる、と述べている。

ヤルチック氏は、「ブロックチェーンは強化されたスプレッドシートのようなもので、ある一定の業務を自動化で、透明性、信頼性、スピードを強化でき、取引に関する情報のソースを単一化して提供できる」と締めくくっている。

昨年後半にKPMGが実施した調査によると、企業幹部らの半数近くがブロックチェーン技術は向こう3年間でビジネスのあり方を変えるだろうと考えており、回答者の41%が将来ブロックチェーン技術を採用するだろうと回答していた。

グローバル・ブロックチェーン・ビジネス協議会(GBBC)は今年初め、機関投資家の40%が、ブロックチェーン技術はインターネットの誕生以来、最も重要なイノベーションかもしれないと考えている、との調査結果を公表している。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Blockchain Adoption Is Not a Priority for Finance Executives, KPMG Poll Shows