SEC(米証券取引委員会)は、先月30日、未登録のICO(イニシャル・コイン・オファリング)を行なったとして仮想通貨EOSの開発企業ブロック・ワンに2400万ドル(約26億円)の罰金を課した発表した

ブロック・ワンは、「肯定も否定もせず、支払いに同意している」という。

EOSは、昨年6月にICOを完了。41億ドル(約4430億円)を調達し、史上最大のICOとなった。

SECは、「複数の米国人投資家がブロック・ワンのICOに参加した」と指摘し、ブロック・ワンが米国証券法に従いICOを証券として登録しなかったほか、登録要件を免れための申請をしなかったことを問題視した。

また、ICO投資家に「よく理解した上での投資決定に必要な情報」を提供しなかったことも指摘した。

一方、ブロック・ワンはSECの決定を受けて声明を出した

「SECとの協議を終えることができて嬉しい。世界がデジタル資産の規制遵守の枠組みに関する透明性向上に尽力する中、我々は規制当局や政策担当者と協力を続けることにコミットする」

昨日にコインベースなど企業連合が立ち上げた仮想通貨レーティング協議会(Crypto Rating Coucil)は、証券かどうかの判定でEOSを3.5と評価。5が最も証券に近く1が最も証券に遠い。EOSに関しては「開発に必要な金額をはるかに超えた資金調達をした」と指摘していた。

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