ビットコイン(BTC)は、1月29日の米国市場取引開始時に42,000ドルを維持している。

BTC/USD 1-hour chart. Source: TradingView

ビットコインETFがGBTC流出を吸収

データによると、BTC価格は週末に記録した42,800ドルの高値付近を推移している。

週末に好調を維持したビットコインは、新たな週を迎えているが、グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)からの資金流出が再開されるなど、ここ最近でお馴染みの障害に直面している。

執筆時点でのデータによると、この日の資金流出は3億6000万ドルに達した。しかし、これは前日から減少しており、ピーク時の1日あたりの資金流出の約50%ほどとなっている。

同日、ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリストを務めるジェームズ・セイファート氏は、GBTCがETFに転換されて以来、50億ドル以上の資金が流出したことにも言及した。1月26日、1日の取引で、ビットコイン現物ETFは、GBTCの逆風にもかかわらず、7億5900万ドルの純流入を記録した。

一方、資産運用会社ブラックロックのデータによると、同社のiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(iBIT)ETFは、この日時点で52,000BTC以上のBTCを保有しており、その価値は20億ドルを超えている。

これらの数字はソーシャルメディアで広く共有され、人気投資家のラジャット・ソニー氏は、BTCの1日あたりの流出量に対して購入量が凌駕していることを強調した。

「現在、1日あたり900BTCしか発行されていない。ブラックロックの顧客だけで、BTCの1日あたりの総生産量の2~5倍を買っている」と彼は計算した。

FOMCが市場の鍵を握る

激動のマクロ経済週間を控え、BTC価格は市場参加者を楽観的にし、ボラティリティを維持している。

米国連邦準備制度理事会(FRB)の次の利上げ決定が1月31日に予定されており、これがリスク資産に対する今週のハイライトとなる。

「現在、市場はFRBがこの会合で据え置く確率は約97%で、3月の会合で利下げする確率は46%だ」と、金融コメンテーターのテッドトークスマクロ氏は、CMEグループのFedWatch Toolのデータについて述べた。

Fed target rate probabilities as of Jan. 29. Source: CME Group

また、同氏は、今週の連邦公開市場委員会(FOMC)の定例会合が、3月以降の利下げの基礎を築くと予想している。